支援プログラム

音楽療法のアプローチを取り入れた音楽活動

Here and Now（今、ここで）

主なねらいと期待される効果

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  発達を促す

  リズムはそれ自体に運動を誘発する性質があります。例えば、音の流れに合わせて体を動かしたり楽器を演奏したりする、音の高さ、強さ、リズム、停止などに従って体の動きや楽器の演奏の仕方を変化させる、左右違う楽器を同時に演奏する等、お子さまの運動協調能力に合わせて、簡単なものから複雑なものへとリズムを変化させていくことで、楽しく活動しながら能力を伸ばします。

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  コミュニケーションの能力を高める

  音楽や楽器は人と人との間をつなぐ架け橋となります。特に言語でのやり取りが難しいお子さま、人に関心を持ちにくいお子さまにとって、楽器（モノ）を介した非言語コミュニケーションが有効な場合があります。楽器を鳴らし合う、相手の持っている楽器をならす、共同で鳴らす等、音のやり取りからコミュニケーションを始めることができます。集団レッスンにおいては、個々人に簡単な役割を与える、楽器を順番に、あるいは交互に演奏する、お互いの真似をする等の活動が、相手を意識させることに繋がるでしょう。 また、言語の表出を期待して、レッスンの中に要求行動を引き出すような場面を設けたり、言葉を聴き分ける課題を設定したり、お子さまの日常生活の中で役立つ言語や行動を、音楽活動の中で増やしていくことを試みます。

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  適切な行動を増やす

  お子さまが興味を持てる音楽活動をこころがけ、好きなものを拠り所に、集中して持続的に活動する経験を積み重ねていくことがプラスに働くと信じています。人と関わろうとする行動や、必要とされる望ましい行動の強化に努めます。 例えば、太鼓を叩く時に指導員が持った太鼓の位置を徐々に、または次々変えながら打点を意識させることは注意力の向上を促し、大きな音を出す動きに富んだ活動と、静かな音で動きの少ない活動を組み合わせてコントラストを出し、発散・解放⇔沈静・内省の両方を経験することは、感情や行動をコントロールするための一助となります。順番を待つ、片付けるといった苦手な活動も、遊びの中で楽しく行うことで少しずつ馴染むことを期待します。

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  情緒の安定を図る

  わたしたちは、お子さまの音楽行動それ自体が「上手に」なることを主眼には据えません。音楽活動に取り組む過程で、達成感を味わったり、人と深く関わる喜びを味わったり、人と関わる楽しさを学んだり、自分の気持ちを表す楽しさを実感したり、音楽行動を通して「体験していく」ことを最終的なターゲットとしています。わたしたちの仕事は、お子さまの音楽行動が自発され、維持されるのを支え、励まし、愛でることです。

※当施設では必要に応じて、言語聴覚士等専門家による個別指導等も行います。

楽器紹介